食と、東北と、編集長
佐藤仁
鰻の基本情報
日本で流通している鰻のほとんどは養殖物で、国内では鹿児島県、静岡県、愛知県等、外国では中国が主要な産地となっています。
しかし!実は東北地方にも鰻は存在するのです。生産量は全国的に見てもかなり少なく、ほぼ手に入らないのが現実なのですが…裏を返せば非常に貴重なモノとも言えます。そんなレアな鰻を食べてみたい…きっとそんな方も世の中にいるでしょう。今回はそんな物好きな方々に向け、東北産鰻を食べる術をまとめました。
入手方法①:飲食店で食べる
自然豊かな環境が故か、東北地方ではしばしば天然鰻の目撃情報が見受けられます。そんな東北地方で獲れた天然鰻を取り扱っている飲食店を見つけました。
基本情報
〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池九日町46
TEL 0220522023
北上川沿いにあるこちらのお店。どうやらこの北上川で天然鰻が獲れるらしく、入荷した際には食べることができるようです。ただし!登米市の公式ホームページにも掲載がありますが、天然物を取り扱っている以上、入荷するかどうかは運次第な部分があります。伺う前に必ず電話で確認をしましょう。
地元北上川の天然うなぎは、入荷次第ですのであらかじめご予約ください。
https://www.city.tome.miyagi.jp/business/tourism/chisanchisho/suisinnten/shop_039.html
基本情報
〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池中町66
WEB https://www.city.tome.miyagi.jp/business/tourism/chisanchisho/suisinnten/kiyokawa.html
TEL 0220522516
こちらのお店は「うなぎの東海亭」さんのお近くということで、こちらも北上川で獲れる天然鰻を食べることができるお店となります。繰り返しになりますが、天然鰻の入荷は運次第。必ずお店に確認してから伺いましょう。
基本情報
〒039-2402 青森県上北郡東北町大浦立野24
TEL 0176-56-4870
青森県上北郡東北町のお店。こちらの近くには小川原湖という湖があるのですが、小川原湖では昔から天然鰻が漁獲されているそうです。しかしながら、最近では漁獲量が著しく減少し、厳しく資源管理が行われているようで、天然鰻を食べることができるのは漁解禁期間である6月1日~9月30日の間のみとなります、また天然物である以上、入荷があった場合のみ食べることができます。電話確認は必須ですね。
基本情報
〒039-2405 青森県上北郡東北町上北南4丁目32−542
TEL 0176-56-5098
こちらも小川原湖で獲れた天然鰻を食べられる飲食店となります。
基本情報
〒039-2405 青森県上北郡東北町上北南2丁目31−1265
TEL 0176-56-4005
こちらも小川原湖で獲れた天然鰻を食べられる飲食店となります。
入手方法②:東北地方で養殖されている鰻を購入
先ほど「日本で流通している鰻のほとんどは養殖物で、国内では鹿児島県、静岡県、愛知県等…」と言いましたが、なんと福島県田村市で鰻の養殖が行われているという情報を見つけました。
福島県田村市にニューフロンティア株式会社という企業さんがありまして、完全陸上養殖の施設で鰻養殖を行っています。「福うなぎ」というブランド名の鰻なのですが、地元田村市や郡山市のスーパー等で販売を行っており、またWEBページに「ご注文は、問い合わせページ からどうぞ!」の記載があることから、ネット注文も可能だと考えられます。
今回は実際に注文などはしませんでしたが、今後タイミングを見計らって注文もしくは取材に伺いたいと思います。
会社概要
ニューフロンティア株式会社
〒963-3601 福島県田村市滝根町菅谷矢立松37−1
WEB http://www.fuku-unagi.com/
TEL 0247-61-6657
入手方法③:自分で釣る
東北で鰻を釣ったという実例は結構あるようで、「自分で釣って食べる」というのも一つ手かもしれません。しかしながら小川原湖の例もあるように、鰻は現在数少ない貴重な種であり、資源保護されている場合もあります。鰻釣りを行う際には、その地域のルールや条例などをきちんと確認した上で釣るようにしましょう。
まとめ
以上、
・飲食店で食べる
・東北地方で養殖されている鰻を購入
・自分で釣る
の3つの方法について今回は触れてきました。他にもさまざまな方法があるとは思いますが、いずれ東北産の鰻は非常に貴重なものとなります。一度は食べてみたいものですね。