食と、東北と、編集長
佐藤仁
今回ピックアップするのは「たけし豚」というユニークな名前の豚肉。食べて驚いたのですが、私がこれまで食べてきた豚肉の中でトップクラスの美味しさを誇ります。正直、教えたくないくらいめちゃくちゃ美味しいです。しかし東北の魅力はもっともっと伝えたい…そんな想いからやむを得ず今回はご紹介します…。
今回私が「たけし豚」をいただいたのは、宮城県南部に位置する川崎町にあるfarmer’s table manoさんというレストラン。実は地元では有名なレストランで、ランチタイムは混雑していることが多いです。今回私もランチタイムに伺いましたが、予約なしで伺ったところ、空いておりませんでした(しばらく待ってようやく入れました…)。ディナーは予約制となっておりますが、ランチで行く際も事前に電話連絡で予約するのが確実でしょう。
ちなみにこちらのレストランのシェフは佐藤剛さんという方(「たけし豚」の名前の由来はおそらくシェフの名前でしょうか…)。この佐藤さんは、川崎町で自ら育てた豚ちゃんたちを、自らの手で素晴らしい料理へと手掛けている凄腕シェフ。こちらに記載されている想いも読ませていただきましたが…私、めちゃくちゃ感動しました。今「たけし豚」を頂いたら、以前の何万倍も美味しいことでしょう。
美しすぎる見た目
今回私が注文したのは「たけし豚のグリル」です。まずはメインの前に前菜盛り合わせが出てきたのですが、こちらには地場産野菜がふんだんに使用されており、めちゃくちゃこだわり抜かれた逸品でした。見た目彩り良く、見ているだけで楽しいですね。
そしてメイン。出てきてまず思ったことは「俺、こんなにおしゃれな豚肉食べたことねぇ」でした。前菜盛り合わせを眺めながらなんとなく予想はしていましたが、見栄えがとにかく美しい。食べるのが勿体無いくらいです。
価格
メニューによりますが、ランチはだいたい2000〜3000円ほど。今回いただいた「たけし豚のグリル」は…すみません食べるのに夢中で忘れました(確か2500円くらい)。
食べた感想
まずは前菜。「え、野菜ってこんなに美味しかったの?」と唖然としてしまいました。野菜本来の美味しさが感じられる、感無量の前菜。もうこれだけで十分…と思ってしまうくらいのクオリティです。個人的に特に美味しいと思った野菜が、にんじん。こちらのにんじんはただのにんじんではなく、あの東北食べる通信さんでも紹介された「雪下にんじん」という、甘さが特長のにんじん。衝撃的な美味しさでした。ちょうどシーズンだったこともあり、レジ前でにんじんが売られていたので思わず購入しました。
そしてメインの「たけし豚」です。「美味しい」「旨い」それだけの一言では伝えきれない、「とんでもねぇ旨さ」でした。噛んだ瞬間に溢れる肉汁、そして噛めば噛むほど溢れる旨味…豚らしい旨味を感じつつ、上品な脂の甘さもあり、私の口の中はもはや天国。たけし豚に感謝すると同時に、シェフの腕に感動。気付いたらお皿からなくなっており、「また食べたい」そう思いながら食事を終えるのでありました。
ちなみに「菜の花ごはん」も付いてきたのですが、これまた菜の花香る上品なご飯なのです。もはや言うまでもありませんが、美味しかったです。ごちそうさまでした。
遠くに住んでいたとしても、こちらのfarmer’s table manoさんには人生で最低でも一度は行かないと後悔します。そう断言できるほどの価値がここには存在します。ぜひみなさん一度行ってみてくださいね。
farmer’s table mano
〒989-1505 宮城県柴田郡川崎町小野弁天5−1 1階 川崎特産センタ
WEB http://www.farmerstable-mano.jp/
TEL 0224877037