食と、東北と、編集長
佐藤仁
岩手県一関市では江戸時代から「もち食文化」が受け継がれており、現在でも季節の行事やハレの日にもちを食べる文化があります。年間60回以上もちを食べると言われるほどもちが生活に密接に関わっている地域なのです。
このもち食文化、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の1つとして認定されており、また一関は農林水産省が認定する「食と農の景勝地」にも選ばれています。
そんな一関に伺うと、街のあらゆる場所で餅をいただくことができます。今回は蔵元レストラン せきのいち(世嬉の一酒造)さんでお餅を食べてきたのでこちらをご紹介します。
岩手県一関市にある世嬉の一酒造さんは日本酒・クラフトビールの製造元で有名ですが、実は現地のレストランでお酒や郷土料理を楽しむこともできます。予約するのが確実ですので、伺う際は予約をしてから行きましょう!(詳しくはこちら)
▲こちらの記事に詳しい現地情報が書かれております。レストラン利用でお酒を飲みたい場合は電車(一関駅から徒歩15分程度)がおすすめです!(運転手がいるのであれば車利用もおすすめ)
もち…というと「白くてもちもちしてて、あんこかきなこか…」という印象があるかもしれませんが、一関のもちは一味も二味も違います。実は非常に多種多彩なもちがあり、その数は約300種類にものぼると言われています。
果報餅膳(税込2,200円)
10種類のもちを楽しめるお膳。あんこ餅、ずんだ餅など甘いおもちのほかに納豆や沼えびなども。一関地方のお雑煮も付いています。
一関もち膳(税込1,500円)
手軽にもち文化を楽しめるお膳。
食べた感想
まずはその見た目に注目。とにかく彩豊かで見ているだけで楽しいですよね。そしてそれぞれがとにかく美味しい。もちは柔らかく、具材が個性豊かでどれも美味しい。個人的にはあんこ、沼えびが好きでした。自分の「これが美味しい!」というのを探しながら食べていくのもまた楽しいですよね。
東北地方にはこういった地域に根付いた食文化がたくさん残っています。こういった文化を大切に、今の時代に、未来に伝えていくことは本当に大切なことだなと思いました。みなさんぜひ一度一関でその食文化を体験してみてはいかがでしょうか!
竹酒(たけさけ)というめちゃくちゃ映える日本酒もこちらではいただくことができます。あまりに映えすぎていたのでついでにご紹介しておきます。
世嬉の一酒造
〒021-0885 岩手県一関市田村町5−42
WEB http://sekinoichi.co.jp/cuisine/
TEL 0191215566