大潟村同友会ってどういう会?

食と、東北と、編集長

佐藤仁

はじめに

本プロジェクトは、三留 慎太郎(株式会社大潟村同友会)三嶋 明歩(写真家)、佐藤 仁(食と、東北と、)の3名が、目的「秋田県大潟村における農業の魅力を発信し、多くの方々に興味を持ってもらうこと。また、本活動を通して生産者が抱える後継者不足等の課題解決に貢献すること」に向かって1年間さまざまな活動を行う…という取り組みです(概要についてはこちらをご覧ください)。
食と、東北と、では、今年度5回の記事制作を通してその魅力を発信していきます。

第一回目のタイトルは「大潟村同友会ってどういう会?」です。
(一応”同友会”と”どういう会”がかかってます…笑)
今回はプロジェクトの主軸となる農業を担う大潟村同友会の若手農家、三留慎太郎さんに取材をさせていただきました。

大潟村同友会はどんな会なのか…三留さんってどんな人…?
そんな内容をお伝えしていきます!

三留 慎太郎さん – 株式会社大潟村同友会

三留 慎太郎

所属  株式会社 大潟村同友会

出身  秋田県

在住  秋田県

年齢  29歳(2023年5月現在)

血液型 O型

特技  すぐ寝れる

趣味  音楽、ラジオ、テレビゲーム等(インドアです)

秋田県大潟村ってどんな場所?

慎太郎さん
慎太郎さん

大潟村は秋田県の沿岸部に位置しています。

かつて存在していた「八郎潟」という湖を干拓して作られた土地で、全国から農家が集まってできている農村です。

人口のほとんどが農家で、その多くは米を作っている農家です。

ただ、近年は稲作だけではなく、かぼちゃ、玉ねぎ等の作付けも増えており、麦や大豆を取り扱っている方もいますね。

米作りと出荷時期が被らないものを中心に増やしているような感じです。

冬の間はチューリップなどの花卉生産もあります。

大潟村同友会ってどんな組織?

慎太郎さん
慎太郎さん

大潟村に入植した農家のうち、23軒の農家が共同出資をして立ち上げた会社になります。

創業は1988年。今年で35年目となりました。

創業以来、30年以上にわたり全国の個人・飲食店経営のお客様に向け、お米の産地直送をさせて頂いております。

当社では、「ここにしかないお米」を作ることをコンセプトにしており、独自品種の栽培にも取り組むことで「どこにでもあるお米」ではないことを自社の強みとしています。

佐藤仁
佐藤仁

個々で「農家」ではあるものの、同時に「株式会社大潟村同友会」という会社にも所属している…ということでしょうか?

慎太郎さん
慎太郎さん

その通りです。

佐藤仁
佐藤仁

なるほどです。

ちなみに「お米の産地直送」を主に行っているということですが、具体的にどのような品種の米を育てているのですか?

慎太郎さん
慎太郎さん

現在、大潟村同友会で取り扱いのあるお米の作付け品種は、

  • あきたこまち
  • ミルキープリンセス
  • スノーパール
  • サキホコレ

の4種類です。

たくさんの方の味覚や好みに合わせてお選びいただけるようにそれぞれ特徴的なお米をご用意しています。

あきたこまちは種からこだわり、原種を取り寄せ初期のあきたこまちの持っていた「あっさりとした粘りと上品な味」を再現した商品となっており「復刻こまち」として販売しております。

ミルキープリンセスは小粒ですが「ふっくらとした食感と強い甘み」を持っており、味の濃いおかずと食べてもお米を感じることができますので、リピーターも多く、特に女性からの人気が高い商品です。

スノーパールは「もち米のような強い粘りと風味」が特徴のお米です。普段食べるお米としては好みが分かれますが、炊き込みご飯にした時にはみんながおいしいという評価をするお米です。

サキホコレは秋田県待望の新品種で「どんなおかずとも合わせられる万能さ」が魅力のお米です。また栽培基準や製品基準も県独自のものがあり、高品質米を作りたいという同友会の方針とも一致した品種として栽培を決めました。

佐藤仁
佐藤仁

同じお米といっても、それぞれ性質はこんなに違うのですね!

ちなみに慎太郎さんの大潟村同友会における役割などありますか?

慎太郎さん
慎太郎さん

定期的に生産者の若手で集まり、「生育調査」というものをしているのですが、そちらを担当している1人です。

お米は毎年の天気や栽培方法によって出来が変わるので、データの蓄積が重要です。

さらにそれだけでなく会員間の親睦を深めたり、先輩農家との情報交換の場になったりしています。

またコロナ禍の前は東京の小学校に出前授業に行ったり、飲食店様へ訪問したりなどの活動をしていました。

コロナも落ち着いてきたので、そういった活動も徐々に増やしていきたいですね。

佐藤仁
佐藤仁

普段の農業はもちろん、生育調査から出前授業まで、様々な活動に取り組まれているのですね…カッコイイです…。

今回のプロジェクトに関して一言

大潟村同友会、そして秋田で活躍する若手農家のことをもっともっと知っていただき、その中で農業というものに興味を持つ人が増えてくれればいいなと考えています。

現在、後継者不足・若手不足の農業で、若い人たちが新規参入また跡継ぎという形で農業に携わってくれるということは、本当に素晴らしいことだと思います。

ぜひ大潟村、秋田県、そして東北の農業がさらに盛り上がってくれたらいいなと思います!

株式会社 大潟村同友会 三留 慎太郎