食と、東北と、編集長
佐藤仁
ラーメン…全国各地でさまざまな味わいがあり食べ飽きませんよね。この東北の地でも、各地でさまざまなラーメン文化がありますが、今回ピックアップしたいのは青森県の煮干ラーメン文化。
ルーツは青森県津軽地方発祥のようなのですが、現在は青森県各地に広がり、各店のオリジナリティが加わってさまざまな表現がなされています。青森県在住時に様々な煮干ラーメンを食べましたが、どうしても忘れられない味がありますので、今回はその”一撃煮干”(麺道舎 ぜくう)というラーメンを紹介します。
そのラーメンを食べることができるのは麺道舎 ぜくうさん。青森県青森市の中心街から少し外れた場所にあります。車でのアクセスが一番いいと思うのですが、青森市街地から浅虫水族館方向に向かっていくと左手にあります。
見た目「まるでカプチーノ」
煮干成分が凝縮されたスープの色は美しい乳白色。まるでカプチーノのようなラーメンです。ちなみにこの「煮干カプチーノ」という表現はお店公認のようで、私が食べに行った時のメニュー表にもこの表記がありました。また、その乳白色スープの上には「これでもか!」と言わんばかりの煮干パウダートッピング。最強の煮干ラーメンと言っても過言ではありません。
価格
880円(税込)
食べた感想
食べた瞬間、「俺は煮干畑にいるのだろうか…」と脳内をよぎるほどの煮干感。スープが超濃厚でトロトロなのが非常に印象的です。しかしながらまったくしつこくなく、クドくない。こんなに濃厚なのに、さっぱりといただける味です。これが煮干パワー。二日酔いの時に食べたらさっぱりできて最高かも…と個人的には思いました。
ラーメンは、非常に身近な存在ではあるのですが、その文化やルーツを辿っていくと、さまざまな事柄が見えてきます。そこには、開発者の想いであったり、苦労であったり、愛情であったり、歴史であったり…さまざまな”コト”が詰め込まれています。そんなことを考えながらラーメンを食べてみるのも、おもしろいかもしれません。
麺道舎 ぜくう
〒030-0936 青森県青森市矢田前弥生田20−21
TEL 0177188386