【取材】秋田の大学生が開発!秋田産米粉でつくるラムネ菓子「こめらむね」とは?

食と、東北と、編集長

佐藤仁

秋田県の新しいお土産!?

秋田といえば、きりたんぽ、横手やきそば、いぶりがっこなど、さまざまなグルメ・お土産があります。そんな秋田県で最近話題になっている新しいお土産、それがこめらむねです。知らない方も多いかもしれませんが、それもそのはず。こめらむねは2022年6月に販売開始された秋田の新しいお土産なのです。今回はそんなこめらむねの開発者に直接取材する機会をいただき、こめらむねに関するあらゆることを伺ってきました。

「こめらむね」とは?

こめらむねとは、その名の通り米(米粉)でつくられたラムネ菓子。原材料にあきたこまちの米粉を使用し、香り付けには秋田県大潟村産りんごジュースを使用するという、秋田にとことんこだわったラムネ菓子。一般的にラムネ菓子には、コーンスターチというとうもろこし由来の原材料を使用するのですが、これを米粉で代用することによって、とうもろこしアレルギーを持つ人も安心して食べられるものに仕上げたそうです。そして、米粉を使用することにより、これまでのラムネにはない風味が生まれたそうな。まさに秋田の新しいお土産にふさわしい品質です。

秋田県の大学生が開発

なんと開発したのは、秋田県の大学生。秋田県立大学 生物資源科学部に所属する3名の学生で構成される「こめらむね製作委」がこめらむねの開発者です。今回は3人のプライベートなお話もインタビューしちゃいましたので、後ほどご紹介いたします!

▼こめらむね公式SNSはこちらから

誕生秘話

本当のお土産ってなんだろう?

ひ

今日はよろしくお願いします!

ひ

そもそもなぜこのような商品を開発しようと思ったのでしょうか?

こめらむね
製作委
こめらむね 製作委

パッケージのみがご当地仕様で、中身の商品が全国共通の商品。これが増える市場に疑問を抱いたことが開発しよう思ったそもそもの理由です。中身がどこでも買えるようなものって、お土産としてのおもしろさがないというか、お土産といえるのかなと疑問に思ったんですよね。こめらむねは、統一化されたお土産や、昔からある定番ではなく、秋田県の新しいお土産として認識していただけるよう努めております。

ひ

秋田っておいしいものたくさんあるので、そういう発想でもっともっと秋田の魅力、食の魅力を発信していければいいですよね〜!

「米」と「ラムネ菓子」という新しいコラボ

ひ

しかし、なぜ「米」と「ラムネ菓子」の2つを組み合わせようと思ったのですか?

こめらむね
製作委
こめらむね 製作委

まず先に、製作物をラムネ菓子にしようということが決まりました。これは、製作委が純粋に好きな食べ物がラムネだったということに由来します(笑)受験勉強の際に、糖分(ブドウ糖)を補給し眠気を除いてくれた良きパートナー…これがラムネだったのです。そして、これに何か地の物を加えるとしたら何だろうと考えた時に、「秋田といえば米!」と、3名全員が県外育ちの製作委にはこれしか思いつきませんでした。そんな素人丸出しの理由でこの組み合わせは生まれたのですが、逆にまだ社会的常識がないというか、学生だからこそこういったおもしろいアイディアが出たと思っています。

ひ

自分にとって身近なものが、意外にもヒントになっていたりしますよね。素晴らしいアイディアです。

製造工程

現在、生産~販売まで全ての行程を製作委が自ら実施。

原材料仕入れ

原材料には、ブドウ糖、クエン酸、県産あきたこまち米粉、秋田県大潟村産りんごジュースを使用。

調合・成形・乾燥

原料を計量して混ぜ合わせた後、オリジナルの型に入れ込んで「コメ」の判でプレス。その後、型から取り出して1〜2日乾燥させる。

パッケージング

製作委3人がデザインした「米袋」をイメージしたパッケージに1袋15粒ずつ封入。現在は2袋を1セットにして販売中。

納品

納品先が近い場合はメンバーの車で、遠い場合は郵送で納品。

※現在、新たな製造所と製作補助の方を付けられるよう計画中のようです。

商品取り扱い店舗

秋田県

・道の駅おおがた

・サンルーラル大潟(大潟村のホテル)

・こまち苑

・いろといろ

・秋田県産品プラザ(アトリオン地下1F)

・道の駅きょうわ

・道の駅なかせん

・秋田まるごと市場

・秋田空港2階の売店 あえーる

・道の駅おがち(湯沢)

・道の駅きさかた

・道の駅美郷 New←2022.10.18から販売開始

秋田県外

・みちのく夢プラザ(福岡市天神)

・美彩館(東京都品川)

こめらむね製作委 メンバー紹介

秋田の新しいお土産こめらむね。実はそんなおもしろい商品を開発しているメンバーは、個性豊かでとてもおもしろい方々だったり…。今回はそんなメンバーにも注目し、プライベートな話も少しだけ伺ってみました。

竹内 大

生年月日:2001年8月24日

血液型:A型

出身:大阪府大阪市

特技:生地を触っただけで概ねの組成がわかる服の組成マニア(高校時代に自分で古着屋を経営していた経験があるので…)。

趣味:ドライブ。主に秋田県の気になった場所を行ったり来たりしている。最近行った場所でよかったのは十和田湖。

大学入学の理由:農業系、農業経済系の勉強がしたいと思ったこと、また田舎暮らしへの憧れから、昔観光で遊びに行った経験があった東北に行きたいと思うようになったため、秋田県立大学を進学先に選んだ。

自己PR :非常に温厚な性格で、景気のいい人当たりだと自負しております。しかしながら他の製作委からは、これについて一切の信用を得られておりません。

将来の夢:リクルートスーツを着ない!就職ではなく、大学卒業後は自営でやっていきたいと思っている。その為には今のうちにかなりの準備をしないといけない。

萩原 七佳

生年月日:2002年7月28日

血液型:B型

出身:栃木県宇都宮市

特技:似た作業を続けること。細かい作業が好き。デザインが得意で、こめらむねのチラシやポスターも手掛けています。

趣味:歌(のど自慢予選通過、大学祭カラオケ大会2位などの実績あり)、愛車でのドライブ、工作、多ジャンルの音楽鑑賞。

大学入学の理由:生物系の勉強が好きで、大学でも動物や植物の勉強がしたかったため。自然に囲まれているキャンパスがある秋田県立大学を魅力的だと思った。

自己PR :よく中学生と間違えられる大学生。「のど自慢」に出たときのTwitterのコメントでは、「中学生じゃないの!?」と言われていてびっくり。温泉に行ったときには、大人料金を払おうとしたら中学生料金を引いた分のお釣りが返ってきたことも。「大学生です!」と自己申告。子どもじゃないもん!人前に出ることは苦手だけど、人と仲良くなるのは得意。

SNSの声
SNSの声

将来の夢:多趣味なのでやりたいことがたくさん!しっかりとした夢というのは決まっていない。今の活動をこれからも続けていきたいなと思っている。「これがやりたい」ができるように自分なりに頑張っていきたい。

谷口 夏鈴

生年月日:2002年8月16日

血液型:B型

出身:三重県四日市市

特技:リズムゲームと文章を書くことが得意。まちプラあきた中央のライターも担当。

趣味:ナノブロック、羊毛フェルト、ヘアアクセサリー集め、リズムゲーム、かぼちゃスイーツを食べること

谷口さんがつくったナノブロックの作品

大学入学の理由:デスクワークが苦手で、フィールドワークをたくさんできる大学を探し、秋田県立大を選択。

自己PR :貧乏苦学生。なんとメイン口座の残高が500円を切ったことも!お昼ご飯が白湯だけだったことも…。きっとその辺にいる小学生の方がお金持ち。毎月カツカツで生活してるけど、そこそこ充実した毎日を送っている。

将来の夢:自分の書斎と図書室的な部屋を家に作ること!ハリーポッター風かジブリ風だとなお良し。美味しいものを食べて穏やかに過ごしたい。