食と、東北と、編集長
佐藤仁
味の牛たん喜助様へ取材しました

「食と、東北と、」初の企業様取材案件でございます😲!先日、味の牛たん喜助(株式会社喜助 / 株式会社キスケフーズ)様へ取材に伺う機会をいただきました✨「牛たんのルーツとは」「新たな取り組みとは」など貴重なお話を伺うことができました。
今回の記事作成にあたり、株式会社喜助及び株式会社キスケフーズの皆様に貴重なお時間をいただき、取材を行わせていただきました。お忙しい中、誠にありがとうございました。
『味の牛たん喜助』グループ
【ホームページ】https://www.kisuke.co.jp
【オンラインショップ】https://shop.kisuke.co.jp
【Facebook】https://www.facebook.com/gyutankisuke/
【Instagram】https://www.instagram.com/kisuke777/?hl=ja
【Twitter】https://twitter.com/gyutankisuke
牛たんとブルーベリー…?
ある日、Twitterを見ていた私はこんなものを見つけました。
「ああ…牛たん食べたいな…おいしそうだn…おっとちょっと待てちょっと待て」

「牛たん」と「ブルーベリー」…?これまで様々なものを食べてきた私ですが、この組み合わせを見つけたのは初めて。さてみなさん…気になるものがあれば調査(もちろん実食を含む)が必要ですね。ということで、今回はこちらのディナーコースが提供されている味の牛たん喜助 泉中央駅店に伺い、調査することにいたしました。いや、ただ食べたいだけじゃないですからね?調査ですよ?
さっそく泉区へ

ということで早速やってきたのは宮城県仙台市の北部に位置する泉区。地下鉄南北線 泉中央駅で降りるとすぐにArioやSELVAなどがあり、買い物にも生活にも便利な泉区。私はよく仕事でこちらに来ていたので、非常に馴染みある場所でした。さて、今回伺うのはこちら。

泉中央駅ビルのSWINGです。地下鉄直結なので、もちろん地下鉄で行くのがおすすめです。私は今回車で行きました。泉中央駅付近には駐車場がたくさんあるので、車でも問題なし!さて、ビルに入って3階に上がると…
ありました!木の看板がいい感じ、こちらが味の牛たん喜助 泉中央駅店さんです。営業情報については公式ホームページ(▶︎ https://www.kisuke.co.jp/shop/izumi_chuo )で常時確認できますので、行く前に確認しておくと安心ですね。
中に入ると…

こんな感じです。うっ…いい香りが…。わたくし、久々の外食にテンション爆上げ。い、いえ…これはあくまで調査なのですから…調査ですから…。
富谷市&味の牛たん喜助コラボレートメニュー「富喜(ふうき)ディナー」

富谷市?ブルーベリー?いろいろ気になることはありますが、まずは食べてみることにしました。
乾杯ドリンク トミヤパープル

なぜ…なぜ俺は今日車で来てしまったのか…。こちらはブルーベリージュースと、富谷市にある内ヶ崎酒造さんが作っている「鳳陽」という日本酒を使用した食前酒。スパークリングワイン風のような仕上がり…らしいのですが、今日はその香りだけ楽しませていただきました(涙)
先付(小鉢+たんとうふ)

続きまして出てきたのは先付の小鉢、そしてたんとうふ。小鉢は店長が日によって内容を変更するそうです。「たんとうふ」というのは、味の牛たん喜助創業以来の伝統の味で、豆腐の上に、牛たんを使用して作ったそぼろ餡をかけたもの。これ、牛たんの風味が非常に感じられる、最高の逸品でした。
ブルーベリーパスタのさっぱりサラダ

こんな感じで彩りが超いい。ドレッシングは自家製らしく、さっぱりとした味わいとブルーベリーパスタから感じられるほんのりした酸味が最高にマッチしてました。
後味香る特製グラタン

今回、コース料理ということでいろいろな料理を食べてきましたが、このグラタンが最強でした。

中にはブルーベリーパスタ。チーズとほんのり甘いブルーベリーパスタが絶妙に絡んでとにかく美味しい。さらに、中にはなんと牛たんソーセージが。程よい塩味を演出し、最高の逸品に仕上がっていました。

いやもうグラタンとワインで完成ですやん!!(※コースなので他にも美味しいものがたくさん出ますが、あまりにもグラタンが美味しすぎたのでこの図で撮影してしまった)
喜助の牛たん三種

しお味、たれ味、みそ味、3種類の牛たん焼き。「味の牛たん喜助」に直接聞いてみた。なぜ牛たんは仙台名物になったのか?の記事にも書きましたが、牛たんが生まれた当初から牛たんを知っているお店、やはり強いです。今まで食べた牛たんで1番美味しかったです。
牛たんとブルーベリーの炊き合わせ

先ほど乾杯ドリンクで登場した「鳳陽」という日本酒で仕込んだ牛たんを、ブルーベリージュースをベースにしたスープで炊き合わせた逸品。口に入れた瞬間にほぐれる牛たん、そしてブルーベリーの酸味で後味がさっぱりとし、いくらでも食べられる…。美味しすぎました。
箸休め2品

ここで一旦休憩。牛たんジャーキーと季節の漬物の登場です。旨味が凝縮したジャーキーは言うまでもなく美味しい。そして季節の漬物…今回はみょうがだったのですが、味付けがちょうどいい。箸休めですが、休まず楽しみました。
たん刺握り

うわぁ…やってくれました味の牛たん喜助さん。牛たんの刺身なんて初めて食べましたよ…。店長が考案したブルーベリーマスタードソースをたっぷりかけて食べるのがおすすめということで、「これでもか!」というくらいたっぷりかけていただきましたが、もう言葉が出ません。美味しすぎるんです。まずはマスタードとブルーベリーが絶妙にマッチし、舌の上に「美味しい酸味」を運んできます。そしてその後は噛めば噛むほど旨味が出てきる牛たん刺の握り。ああ…幸せって、このことだな。
ブルーベリーパスタ入りテールスープ


牛たん焼きを注文すると、よく一緒に出てくるテールスープ。テール(牛の尾)の旨味たっぷりで、それだけでも十分美味しいのですが、そこにさっぱりとしたブルーベリーパスタが!永遠に飲み続けられます。
デザート2品(アイス&濃厚プリン)

アイスとプリンを2種類も食べられる贅沢なデザートでついに〆です。アイスには香り高いブルーベリーパスタが。ブルーベリーソースをたっぷりかけていただきます。

パスタを崩して食べると、よりブルーベリーの香りが感じられてもう最高。そしてプリンはなんと手作り。半分はそのまま、半分はたっぷりブルーベリーソースをかけていただきました。
コース終了…以上が 富喜(ふうき)ディナーの全貌です。いやぁ…美味しかった…。しかしですね、私はなぜ車で来たのだろう。

お酒を残してしまいました。今度はがっつり飲みにくるぞ…💪さて、それではお腹も満たされたことなので、ここからは「牛たん×ブルーベリー」の秘密に迫っていこうと思います。
宮城県富谷市とブルーベリー

宮城県仙台市の北部に、富谷市という場所があります。 実は富谷市では、特産品としてブルーベリーが有名。水田の転作として1983年からその栽培が始まったようで、「安全安心」を最優先させて栽培し、現在は宮城県から「農薬不使用・化学肥料節減栽培農作物」として認証されるほどの高品質。2016年5月に三重県志摩市で行われた先進国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)では、富谷産ブルーベリージュースが振る舞われるなど、非常に高い評価を受けているブルーベリーなのです。
そんな富谷産ブルーベリーですが、地元で商品開発も進んでいます。富谷市と富谷市内の郵便局が、宮城学院女子大学の協力を得ながら共同開発した「富谷ブルーベリーパスタ」が1つ代表例。富谷ブルーベリージュースを生地に練り込んで作った、ブルーベリーの果実の色と香りが特徴のパスタです。そう、先ほどコースの中で登場したパスタですね!
「味の牛たん喜助」が取り組むSDGs、そして新たな取り組み
さて、話は少し変わって味の牛たん喜助さんについて書きたいと思います。実は味の牛たん喜助さんの本社はこの宮城県富谷市にあるのです。ちなみに富谷市はここです👇
※元々仙台市に本部と工場が点在していたようなのですが、平成26年10月に本部・工場を統合した新工場を富谷市(設立当時は宮城県黒川郡富谷町)に集約
味の牛たん喜助さんは、持続可能な開発目標(SDGs)にも積極的に取り組んでおり、その柱の1つである経済分野において地域振興に注力されています。その活動の一環が、富谷産ブルーベリーを使用したコース料理「富喜(ふうき)ディナー」の提供というわけだったのです。「地元に根ざした企業」とはこのことですね。
また、味の牛たん喜助さんは、創業当時より常に新しい牛たん料理を開発し続けています。
先ほど出てきた「たんとうふ」はミンチにした牛たんを特製のたれでじっくりと煮込んで仕上げたそぼろ餡を豆腐にかけた料理ですが、当時は「牛たん焼き以外で初めての牛たん料理」と言われたそう。また、近年も「牛たんしゃぶしゃぶ」「ゆでたん」「ロースト牛たん」など、新商品開発を積極的に行なっています。こういった企業の姿勢が、きっと今回のブルーベリーを用いた商品開発に繋がったんだと思います。しかし牛たんとブルーベリーを組み合わせようという発想自体が新しく、すごいことだと私は思います(元商品開発部の佐藤仁は思った)。話を伺った際、「牛たんの料理といえば”牛たん焼き”のイメージが強い。その他にも、”焼き”以外に牛たん料理があってもおもしろい」とおっしゃっており、純粋にその柔軟な発想がすごいなぁと感動するばかりでした。
ということで
さて、これで「牛たん×ブルーベリー」という異色コラボの謎は解けたでしょうか。答えは、
・宮城県富谷市では特産品のブルーベリー栽培が行われていたこと。
・地元に根ざした企業である味の牛たん喜助さんが富谷市と共同で新たな取り組みを行ったこと。
これらが形となったものが、今回私がいただいたこちら

富谷市&味の牛たん喜助コラボレートメニュー「富喜(ふうき)ディナー」 ということだったのです。
食べたい方は…

このコース料理、食べたい方はぜひ味の牛たん喜助 泉中央駅店までお問い合わせください。現在はこちらの店舗限定のメニュー、そして要予約となります!
さいごに
今回「牛たん×ブルーベリー」という非常に新しく珍しい組み合わせの「食」を取材させていただきました。少子高齢化や人口減少など、何かと課題を抱えている東北ですが、こういった新たらしい風が吹くと、なんだかワクワクしますよね。もっともっとこういった動きが増え、東北が元気になることを願っております。
最後になりますが、今回取材をさせていただきました味の牛たん喜助(株式会社喜助 / 株式会社キスケフーズ)のみなさま、お忙しい中貴重な時間をいただきまして、誠にありがとうございました。