【東北暮らし体験レポ】自然が好きな人に超おすすめ!青森県東通村の魅力とは

食と、東北と、編集長

佐藤仁

POINT

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東北地方に移住を考えている方へ

私は生まれてこの方ずっと東北に住み続けているほど東北が大好きなのですが、この広大な土地は一概に「東北地方は…」とまとめられないほど様々な街があり、人がおり、文化が存在します。

同じ東北地方であっても、宮城県仙台市は比較的人口が多く「都会」ですし、逆に今回取り上げた青森県東通村は家に高頻度でタヌキやキツネが出没するほど「田舎」です。

同じ東北地方であっても地域によって大きく生活スタイルは異なりますので、移住を検討している方ぼんやりと”田舎”や”東北”っていいなと思っている方は移住前に、実際に住んでいる人の話をよく聞いたり、現地に伺って自分の身肌でその環境が合うかどうかを体験してくることをお勧めします。

とはいえ、私が東北地方に住みながら思うことは、この地の生活は非常に魅力的だということ。私は東北6県のうち3県5市町村に長期在住経験があり、短期間(1〜2週間)の在住経験や短日での旅行等含めると、もはや数えきれないほど東北各地に足を運んでいます。

そんな私が今回「田舎暮らし体験レポ」としてご紹介したい場所は、青森県下北半島の北東部に位置する東通村です。私の義実家がある東通村には、短期間及び短日で幾度も訪れており、行くたびにその魅力に感動しています。そんな東通村での【暮らし体験レポ】を今回はお届けします。

東通村の概要

村役場

下記、村の公式ホームページより引用です。

東通村は、本州最北端青森県下北半島の北東部に位置する、東西20km、南北36kmの細長い村です。西にむつ市と横浜町、南に六ヶ所村に隣接しています。

面積は約295.27平方キロメートルで、その大部分が山林・原野です。全体的になだらかな地形となっていて、北東端には寒立馬で有名な尻屋崎があります。

村周囲は、北に津軽海峡、東に太平洋と、2つの海に囲まれ、約65kmに及ぶ沿岸は、寒暖流魚介類と海藻類に恵まれた漁場となっています。

気候は、下北半島の東側に位置することから、東風(ヤマセ)の影響を強く受け、年平均気温は約10度前後と冷涼な気候です。

http://www.vill.higashidoori.lg.jp/sub01/page100009.html

位置情報はこちら

気候

青森県は全国的にも降雪量が多い地域です。「都道府県別年間降雪量 – とどラン(https://todo-ran.com/t/kiji/13679)」のページからも分かるように、青森県の偏差値は非常に高いです。その中でも東通村はどんな具合かというと、とりあえずこのくらいは常識みたいです。

撮影日2022年3月19日
現地の方のツイート

2021〜2022年の冬は降雪量は例年より少なかったようですね…。しかし4℃って寒くないですっけ?(混乱)

逆に夏は冷涼な気温が続くようで、だいたい20℃〜25℃くらいを前後しているみたいです。夏は非常に住みやすい気候ですね。

私は雪道運転があまり得意でないこともあり、冬場は莫大な量の雪が降る地域に行かないようにしていますので、東通村に行くのは春・夏が中心となっています。この時期は非常に過ごしやすい温度で、湿度もちょうど良く心地よい気候です。

魅力① 自然豊かな場所で半自給自足生活

私が考える東通村の一番の魅力は自然が豊かなこと。

視界に入るものすべてが緑。常に自然の力をもらって、癒されているような感覚です。

また、東通村には農家の方も多くいらっしゃいます。法人として大量に出荷する方もいれば、自宅で自分が食べる分だけという方もおり、規模は様々ですが、土壌のポテンシャルが高いのか、東通村の野菜は非常によく育っている印象があります。

私も義母に手伝ってもらい「ひとしまめ」という枝豆を育てています。ネーミングセンスはさておき(笑)、ひとしまめについては生育日記もつけているので、ぜひご覧ください。

【定期更新】ひとしまめ生育日記

魅力② 食べ物が美味しすぎる

東通牛

東通村でブランド化されている「東通牛」という牛さんがいるのですが、このお肉が絶品です。

食べた感想としては、脂が非常に甘くて美味しく、とろけます。東通牛は基本的にふるさと納税でしか購入できない貴重なものになっております。町内では、2022年4月27日にオープンした「プチマート | 株式会社マエダ」で気軽に購入できるので、こちらで買い物するのがおすすめです。

貝焼き味噌

青森県の伝統的な食文化である貝焼き味噌。東通村も例外ではなく、家庭料理としてよく食べられており、私も東通村に行くたびに食べてます。たまに「タコの道具」や「ホタテ卵」など、私の日常ではあまり見かけない材料が登場します。

自宅で採れた野菜

土壌豊かな東通村の地で、自分の力で野菜を育て、収穫し、そして食べる。これこそ田舎暮らしの大込みですよね。

魅力③ 電気・ガス・水道代が安い

こちらは各家々によっても異なりますが、義実家(一軒家)に伺ったところ、だいたい毎月このくらいということでした。

ガス…5,000円
電気…8,000円
水道代…300円 ※地下水使用のため

私は現在1LDKのアパートでガス10,000円、電気5,000〜8,000円、水道3,000〜5,000円くらいなので、「え、めっちゃ安い…」と驚愕しました。

魅力④ 癒しの寒立馬がすぐそばに

東通村の北東先端部には「尻屋崎」という岬があるのですが、その周辺には放牧されている「寒立馬」という馬がいます。厳しい冬にも耐えられるように、たくましい体格の馬なのですが、足が短めでどこか愛らしくて可愛いのが特徴。12月〜3月は閉鎖されていますが、その他の時期は自由に出入りして見ることができますので、いつでも癒しの寒立馬を気軽に見に行くことができます。運が良ければ触ることも…?

逆に大変なこと

降雪量が多い・寒い

まずはシンプルに「寒い」です。夏場でも寒く感じる時はありますし、冬場は気温が大きく低下し、マイナス10℃、20℃の世界は当たり前のようです。

虫が多い

私が東通村に行く際に一番苦手なのがこれ。虫が多いことです。2021年の秋頃に1〜2週間ほど東通村に滞在する時期があったのですが、ちょうどカメムシの多い年だったようで、寝室で常に飛び回っていました。私は悲鳴を上げながらリアクション芸人みたいになっていました…(笑)

村内に買い物できる場所がほぼない

2022年4月に「プチマート」というお店が村内にできたので、そちらで食料品や日用品は購入できますが、基本的には隣のむつ市に行かないと買い物ができません。場所にもよりますが、むつ市へはだいたい30分あれば着くのでそこまで大変というわけではありませんが、もちろんガソリン代はかかります。

下北弁が聞き取れない

私が東通村に初めて行った時、周囲の人たちが何を言っているのか全くわかりませんでした。それくらい方言に特徴のある地域です。徐々に慣れてはいきますが、初めは外国に来たような感覚に陥り、ストレスを感じる人も少なくないと思います。

仕事が少ない

私は短期間及び短日でしか行くことがありませんが、現地で話を聞く限り、やはり仕事の選択肢は少ないようです。移住するのであれば、自ら仕事を生み出す覚悟が必要かもしれません。

まとめ:東通村はこんな人におすすめ

以上が東通村の暮らし体験レポとなります。東通村への移住は

・自然が好きで自給自足生活がしたい人

・自ら何かを生み出すことが好きな人

・言葉の壁が気にならない方

こういった方におすすめです。

移住への第一歩はアクションです!この記事があなたの行動のきっかけになると幸いです。